2011年04月23日

震災後はいろんな特需があるらしい

 プライベートで使っていたPCが地震でやられてしまい、一応その前に使っていたサブPCでお茶を濁していたのですが。
 いい加減、これはストレスになるなぁ、という事で購入。
 とりあえず繋ぎってことで安いのでいいや、とテキトーに見繕って木曜日に注文。
 今日午前中に届いていました。

 

 いつも繋ぎはFRONTIER
 今回もあっという間にセットアップ関連が済んで、今現在で普通に使えています。
 まだ Visual Studio とか重いのは入れていませんけど。
 1年2年は問題なく使えるでしょうから、すごいコストパフォーマンスだなぁ。

 そんな感じで、恐らくはテレビと同じくらい、パソコン関連も売れてるんじゃないかと思ったり。
 今の時代、どんな仕事にも必要なものですし、生活するのにも必需品になってる御家庭が多いでしょうし。
 これも一種の震災特需なんですかね。


 震災特需と言えば、出会い系サイトやら、お見合いパーティーやらの出会い関係の需要が高まるんだとか。
 たしかに震災一週間後の日曜日、地元で予定されていたお見合いパーティーは無事開催されてたりはして、軽く驚いたもんです。
 吊り橋効果狙いってやつなんですかね。

 なんとなく気持ちはわかるような、わからないような。
 とりあえず、どんな客層が集まるのかは興味があるところです。



~拍手レス~

>車 ぶつけてたの~?
さら~っと書いてて びっくりしたんですけどー。大変なことでしょうに~。 by ぶーすけ
他にも大変だろうなぁってことがたくさんあったので、わりとどうでも(笑)  


2011年04月18日

気仙沼から避難してきた方と飲んでみた

 土曜日、残務を整理していつもの店に飲みへ。
 見掛けないお客様と、見掛ける常連さんの間に座って、いつも通り飲み飲み。
 他の常連さんや、お店の方とこれまたいつも通りに他愛ない会話をしていると、お隣からお声が。
 私の両親よりも少しお若いかな、といった印象の御夫妻で、話しかけてこられたのは私の隣にいらっしゃった旦那様の方。

「原発のこととか気にならないんですか?」

 という、最近よく耳にする問いでしたので、いつも通りの答え。

「比較的気にしてない方だと思いますが、最低限気をつけるべき事は気をつけています」

 会話の流れからして、これは地元の方ではないなと思い、失礼ながらもどちらからいらしたのか聞いてみると。

「気仙沼です」

 とのこと。
 つらい事を思い出させてしまってはとも思ったのですが、話したそうな雰囲気ばりばりだったので、お話を伺ってました。
 旦那様はそうでもなかったのですが、奥様の方はほんの少しずつ感情をお出しになられていました。

 高台に住んでいたから直接的な被害はなかったこと。
 でも海が押し寄せて来て、非常に怖かった事。
 そのうち、製油所が爆発して、火災が発生し、今度は火が流れてくる様子が現実味が無かった事。
 テレビを見られるようになったのが地震から1週間後で、とんでもない状況である事が分かった事。
 今は息子さんがお仕事をされている郡山に避難してきている事。

 興味深い、といってはなんだけど、やっぱり生の声は違います。
 ある意味、こういった会話は経験した人間同士でしか出来ないものかもな、とも。
 被害の程度は文字通り雲泥の差ですけどね。

 地震後、初めてのお酒だったけど、被災を忘れられるくらい楽しいお酒でした。
 美味しいお料理と、なにより皆さんの笑顔に癒されました。

 と言い残して、御夫妻はお帰りになられてました。
 話すだけで気楽になるんだなぁ、と思いつつ、能天気な顔してて失礼でなかっただろうか、とも思いつつ。
 まあでも、御夫妻も笑顔で帰っていったから、悪い気もせず。

 自分も満面の笑みで駅前の繁華街へと旅立ちましたとさ。


 そんなこんなで迎えた震災後初のオフだった日曜日。
 二日酔いに苦しみながら、一日中寝てました。


 orz  


2011年04月16日

最後のピース

 私の日常を埋めるもの。
 酒、仕事、そして……。

 

 Amazon!
 普通に注文受け付けてますよ~的なメールが来てたので、早速注文。
 翌日には普通に届いていましたとさ。
 趣味に関する買い物は全てAmazonでやってたので、嬉しい限りです。

 そして明日は久々に一秒も仕事の予定がない完全オフ!
 地震があって以来、初めてな完全オフなので、ぐったり出来そうです。

 しかし一ヶ月か……。
 その前から忙しくて2月の旅行前からほとんど休んでなかったからなぁ。
 何もすることないけど、それが一番嬉しいかも。

 振り返ると、ホント色々あったもんなぁ。

 納期カツカツなのにやる気にならないで、ぼーっとしてたら揺れて。
 勤め先が休みになるのをいいことに、父の会社の手伝いをして。
 その中で色んな人に会ったり、色んな光景を見たり、現場では足手纏いに過ぎないのを実感したり。
 車ぶつけたり、兄夫婦の子供が生まれたり、勤め先が閉めることになったり。
 そんな状況でも納期は一日も変わらず、久々に超追い込まれた状況になったり。
 自分の仕事を片付けたと思ったら、なぜか上司の仕事まで回されたり。

 ……久々にオフを取れたけど、冷静に考えると、オフのない生活がこれから普通になるかもしれないんだなぁ。

 そう考えると、日常なんてのは変わるのが前提なんだな。(当たり前だけど)
 そもそも「変わらない日常」なんてのは、変わろうとしない言い訳なのかもなぁ。
 或いは変わったこと、変わらざるえないことを認めないで、逃げ回っていただけか。

 地震のおかげって言ったら、それこそ不謹慎なことだけれど。
 それでも踏ん切りをつけるって意味では、これ以上ないタイミングなのは間違いないなぁ。  


2011年04月12日

ほろ酔い気分で原発問題について

 とある方のブログで興味深いエントリがあったので、せっせと文章を書いてみたのですが。
 なんかこう人様のブログに載せるのもいかがかなぁ、って内容になったので、こっちにアップ。


 私が住むのは福島県中通り。
 福島第一原発から58kmくらいの場所に住んでいます。
 政府、行政からは砂遊びするなくらいの忠告しか受けていない地域です。

 そんなところで毎日お酒を嗜んでる私ですが、原発問題を無視しているわけでも、自棄になっているわけでもないです。
 普通に先のことについてはそれなりに考えていますよ。


 さて、今更書くことでもないのですが、原発問題の最大の問題は収束点が見えないことだと思ってます。
 それに対し、距離的にもう少し近ければ、或いはもう少し遠ければ、結論を導くのはそう難しくないと思います。(各々ベクトルの異なる不安はあるにせよ)

 その点、中通りは中途半端ですよね。
 現時点で残っている方々にとっては、特にそうだと思います。

 気にしないっていうのは無理だし、そもそも気にしないのは間違いだし。
 過剰かもしれない程度に反応したとして、それが結果的に正しい判断であった場合も考えられる。
 でも実際問題、現状を放棄するのはリスクが高すぎる。
 言ってみれば正解に近しい妥協点がないって状況になるんですかね。
 そんな状況なんで、色々と疑心暗鬼になるのも仕方ないって思います。

 疑心暗鬼になっちゃうと、一度出した結論を覆したくなるもの。
 一度不安になると、それがめちゃくちゃな勢いで加速するものだと思います。
 正直、それは仕方のないことだと思います。
 手にした情報が正しいのかどうかすら、分からないわけですし。


 私は私の中で、今回の騒動に関する行動の指針は持っていますし、自分の中の判断基準を越えない限りは進んでいこうと思っています。
 自分の行動・判断としてはそれが正しいと思っていますが、環境や状況に応じて、それらの判断が異なってくるのは当然かな、と。
 ですから、他の方がどのような判断をしても、それを尊重すべき状況だと思います。

 正解が見えない状況で、正解を導こうとするのは極めて難しいことなのは間違いないです。
 そうした問題に対し、議論を重ねる事が有意義なんだろうか、というのが正直な感想ではあるんですけど(笑)
 そんな風に考えていますので、地域の方々がどのような判断をなさったとしても、それは間違いということだけは絶対にないと思います。

 ただ、一生の問題ではなく、一時の問題であるとするならば、ある程度考え方にも幅が持てるのかな、とも思いますが。


 とりあえず避難した方を臆病者呼ばわりするのは間違いだし、残って日常を送られている方を知識がない、情報を持ってないというのも違うかな、と。
 それぞれがそれぞれの意図を持って行動しているわけなので、それらの判断は尊重すべきことだと思います。
 こんな時だからこそ、自分ではなく、他の方の心境を理解することが必要ではないかと、私は考えています。

 同時に、他の方の目や口から出てきた情報には、その人の価値観が含まれていることも、絶対に考慮すべきです。
 情報の流通を武器にしていた現代人が、情報に流される事が一番情けないと、私は思います。  


2011年04月11日

一難去ってまた一難

 タイトルは地震的な意味ではなく、仕事的な意味ですが。
 納期を二つまとめて面倒見て、のほほんとしていたわけですが、今週末納期の仕事がまた到来。
 しかもまた二つまとめて。

 なんか根本的におかしいと思ってたら、地味に仕事回されてた感が。
 暇なよりはいいんですが、来週も忙しくなりそうだし、程度問題だなぁ、と。
 明日からは新幹線も出るみたいだし、月末あたり遊びに行きたいもんです。

 そうそう、余震ですが。
 自宅はちょっとだけ物が落ちたりしたくらいで、被害という被害はなし。

 帰宅前に巡回した会社は。

 

 なんか酷くなってるよね。これ。



~拍手レス~

>余震が余震とは思えない規模ですが御無事ですか?くれぐれもお気をつけ下さいね。
それにしても子供は癒されますね。 by 逆ツインターボ
ご心配ありがとうございます! 私は大丈夫ですよ! 小さい子供を間近で見たのが初めてに近かったので、癒される感覚が分かりました。 自分の子供ってわけでもないから、可愛いだけで済むのもあるかもですが(笑)  


2011年04月10日

抱き方が分からない

 昨日は両親を連れて埼玉の兄のところへ。
 高速道路を走れることに感謝しつつも、乗り慣れない父の車でのドライブだったので、往復はちょっとだけ疲れました。
 具体的には、郡山に戻ってから、飲みに行くのは1軒だけだったくらいには疲れました。(通常3軒くらい)

 まあそれはさておき。
 子供を見てきました。

 

 妊娠中毒?とやらで結構危ない状態での出産だったり、生まれてからすぐは自分で呼吸できないとかありましたが、全然元気そうでした。
 で、「抱いてやってよ」と兄に言われて、預けられたものの。

 ……抱き方が分からない。

 だから抱くではなく、両手で持つという感じで、大分不恰好でした。
 というのも、友達の子供を見に行くほど子供好きでもないし、自分より年下の兄弟や親戚がいるわけでもなく。
 要するに乳児を触れること自体が初体験でした。

 まあとにかく母子ともに元気そうで良かったです。


 そうそう。
 福島ナンバーの車だと文句言われるとか言ってる人いたけど、駐車場に止めて外出たときとか、むしろ同情的で、親切に接してもらえましたよ。
 もちろん、人に依るんだと思うけど、こっちもこっちで被害者意識が強すぎたりしないかなぁ。
 被災者根性的なものを見る機会がありますが、実際そういうのもある気はしますよ。

 相手にしても、なんて声を掛けたらいいのか分かりにくい状況なわけだし、目に見えないものの恐怖ってのもあるわけだし。
 むしろこちら側が理解・配慮することも必要なのではないかなぁ、と思いました。



~拍手レス~

>ちょこっと膝を痛めておりまして・・・(苦笑)
(あまりに痛くて、ヘタレていたものですから・・・(大苦笑))
ご無沙汰しておりました~(深々)
風向き的にも、海流的にも被害が出そうにもないのに過剰に反応する半島の方たちを見て苦笑しつつも・・・
逆の立場なら同じ反応をするかも・・・とも思う今日この頃です。
NHKのある番組で、ある人にとってミクシーが一番信頼のおける情報源になったと・・・
でも逆に、「信頼のおける相手」とネットで連絡が取れていても、その人の情報が正しいとは限らない。
・・・という危険性を示唆しておりました・・・
どれもたしかに、その通りで・・・
でも、その時の情報が運命を左右する場合もあるのです
から・・・難しいですね(超苦笑) by 勾玉
膝は大丈夫でしょうか。 そちらも影響はかなりあったと思いますし、何事もなければよいのですが。 ネットの情報は個人ベースの案件であれば信頼できると思います。 無事です!とかですね。 それ以上は、実際に自分の目で確かめたこと以外は話し半分以下くらいがいいような気がします。 どうしても「その人の感想」が含まれてしまいますし。  


2011年04月08日

暖かいというより暑い

 今日は暖かかったですねー。

 

 暖房の心配をしなくて良くなるだけでも、全然違ってくると思いますので、良い傾向だと思います。
 真冬だったら、本気でやばかったんだろうな。


 色々と疑問に思うのが情報の発信源。
 海外ソースの情報を元に話される事があるんですが、現場を見てもいない記事を何故信頼できるのだろう。
 事実かもしれないけど、そうでもないかもしれない。
 いずれにせよ、海外の情報だから日本が隠してる情報を発表している!ってのは飛躍しすぎてる印象があります。

 例えばだけど、平時、日本国内のことを正しく報道している海外のニュースサイトってどれくらいあるだろう。
 逆に言えば、海外のことを日本の報道で正しく報道しきれているだろうか。

 チェルノブイリの時、イラク戦争の時、日本のみならず、世界各国は正しく報道していた?
 現地の人間の気持ちに立って報道していた?
 一切の主観無く、現地の状況を正しく報道していた?
 私はそうは思えないな。

 面白半分とまではいかないけれど、そういうスタンスで記事を書いてる所だってあったと思う。
 日本の新聞紙やニュースサイトだって千差万別なわけだし。


 情報の出所、その情報を書いた会社や記者のスタンス、取材方法。
 そうしたものが曖昧なものを信じられるって、ある意味勇気あるなぁ、と思います。

 同様に、国内の報道の全てが正しいとは言い切れないし、政府の各種発表、対応が問題ないとも言い切れないです。
 でもそれ以上に、海外の方たちが娯楽半分で読むものを信じる気にはなれないなぁ。

 震災を経験してみて分かったけど、阪神大震災すら、興味や心配する気持ちは薄かったんだな、と後悔してます。
 結局、テレビやインターネットの向こう側で起こってることに対して正確な理解は出来ない。
 理解できないものに対し、心配より好奇心が勝るってケースは結構多いんじゃないかなぁっておもいます。
 正直なところ、私自身がそうでした。

 今更でも許されるなら、過去の震災の被災者の方々皆様にお詫びしたい気持ちで一杯です。
 そんなの自己満足でしかないのは分かってるし、何よりも被災地の復興が先にはなるんですけど。
 落ち着いたら旅行を兼ねて、少し出掛けてみようと思います。



~拍手レス~

>私は確実に男勝りで今回の件で更に自己認識した次第ですが・・・・
花粉だけには非常にしょげてます。
あとセルフ給油にもしょげてます(笑) by ぶーすけ
しっかりしてるとは思うけど、「男勝り」ではないと思うなぁ。 セルフ給油は意外と苦手って人も多いみたいだから、あんまり気にしないでいいかと(笑)  


2011年04月08日

図太いとか鈍感とか、或いはただの。

 昨夜、行きつけの小料理屋さんで飲んでいたら地震。
 揺れてる間、とりあえずお酒のビンとか落ちないように手伝ってました。
 大した揺れじゃなかったな、とか思ってたんですが、図太くなってるのか、単に鈍感なのか。
 想像以上に大きな揺れだったようで、帰宅してから驚きました。
 お亡くなりになられた方々もいらしたとの事で、お悔やみ申し上げます。

 今回は停電の規模がすさまじいですね。
 宮城県、岩手県、そして青森、秋田、山形の方々は大丈夫だったでしょうか。
 停電が復旧してくれれば、恐らく大多数の地域は正常化できると思いますが、そうでない地域も多いでしょうし。
 また暫くは辛抱するしかないと思いますが、今回は福島県が物資を運ぶためのターミナルとして機能できそうなので、心配の種を一つずつでも取り除ければ、と思います。

 私の住んでるところは物とか殆ど落ちてないし、揺れ自体も大震災直後の余震でよくあるレベルだったので、大丈夫です。
 御心配下さった方々、ありがとうございます。
 例によって私はいつも通りに元気ですので、その心配は別なところに向けてくださいませ。


 私事ですが、震災以降、地震を気にしない人たちとばっかり行動してました。
 昨夜はそうでもなく、若干トラウマ気味な女性もいたので、そうした方がどうなるのかを目の当たりにして、色々と思う事が。
 とりあえず昨日は、私がその場にいられて良かったと思える程度には、色々ありました。

 男勝りな女性が増えてるってよく聞いてたけど、この状況だとそうでもないもんですね。
 震災以降、性差を感じる機会が増えてます。



~拍手レス~

>同じ郡山在住者として興味深く読ませてもらってます(特に地震発生後から・・・)
また読みにきます。 by あるまこ URL
面白味のないブログにも関わらず、ご覧頂いて恐縮です。 気が向いたら、またお越しください。  


2011年04月06日

暇つぶしに徒然と

 満タンだった名刺が。

 

 一週間で半分以下になるくらい、人と会いました。
 不思議なもんですね。


 今年に入ってからずっと考えてた仕事のこと。
 そろそろ仕事を変えた方が、もっと沢山の人に貢献できるのではないか。
 それに伴って、自分自身も良い暮らしが出来るようになるんではないか。
 もちろん、大変なこともあるだろうけど、10年後、20年後を考えたとき、どうすべきなのか。
 そんなことを考えてました。

 気持ちが揺れ動いていたせいでしょうか。
 地面が大きく揺れやがりました。
 決断のときって、不思議とそういう抗いようがない外的要因があるようにも思います。
 揺れ動いて固まる、なんて諺はありませんが、自分の中ではそんな感じで受け止めています。

 ま、そんな自分語りは置いておいて。
 洗濯が終わるのをただ待ってるのも暇なので、長々とキーボードを叩いてみようと思います。


 最近、10年後、20年後を考えなきゃいけないなぁ、って思っていることがあります。
 沢山の対象がありますけど、目に付くのは第一次産業、特に農業。
 風評被害云々が語られ、安全なところにいる芸能人が「福島の食べ物は旨い! 安全だ!」とか無責任に火に油を注いでいたりするアレです。

 かくいう自分も、ニュースでこの言葉が流れ始めたときは、いや大丈夫だろ食えよって思ってました。
 今でも、恐らくは大丈夫なんじゃないかなぁ、とは思っているので、自分は普通に食べてます。
 まあでも、自分に子供がいたら、子供には食べさせないかもなぁ。
 或いは子供を作る予定があっても食べないかもしれない。
 だって、何が起きるか分からないから。

 自分の体の事は自分が責任を持てばいいだけの話。
 子供だったら、選択肢があるなら別なものを食べさせてあげたいと思うのが、常識外れとは思ってないです。
 子供どころか嫁も、嫁になりそうな人もいないんですけど。

 閑話休題。

 何が起きるか分からないっていうのは、結局のところ、ホントに大丈夫なの?ってのが確証を持てるデータが集まっていないこと。
 報道なんてどうでもいいけど、自分自身で集められるだけ集めても、駄目って結論が出ないと同時に、大丈夫って結論も出ないです。
 (この記事を書くにあたって、テキトーすぎるのもいかがなものかと、少し探したり聞いたりしてみた)

 ちょっと考えれば当たり前の事なんですけどね。
 だって震災が起きてまだ1ヶ月も経ってないです。
 現場は依然膠着状態だし、この先どう転がるなんて分からない状況です。
 実際のところ、農作物よりも、そっちの現場のが気になってる人も多いと思うし。
 そっちこそ、気にしても仕方ないのにね。

 いずれにせよ、そんな状況なわけです。
 となると「駄目だよ!」って言えないのと同じくらい、「大丈夫だよ!」って言えないわけです。
 だって、いつもと違う基準での「大丈夫」が必要になるわけで。
 今すぐにそれを用意しなさいって言ったところで、無理があるに決まっています。
 じゃあ、その状況で出荷して、食べて頂いてどうなるか。

 明日明後日、或いは1、2年後はいいかもしれません。
 食べてもらえるアテがあるなら、今年だって種を撒けるかもしれません。

 そんな感じでお茶を濁した10年後、とある地方で甲状腺ガンの患者さんがちょっとだけ増えました。
 統計上の偏り程度の数字で、外的要因なんてありません。
 ですが。

「あの地方、震災直後から福島県の野菜を食べてたらしいぜ」

 そんな噂が流れたとします。
 真偽は別として、懸念していた結果が悪い方向に出た現実の例として取り上げられてしまいます。
 もちろん、こんなのはデマに過ぎません。
 デマに過ぎないのですが、やっぱり通常以上に万全なデータを公開し、否定する必要があります。

 ところが、10年前にあたる今現在、その万全なデータは用意できていませんでした。
 デマを完全否定するのにはデータが乏しく、そのデマがデマから真実にレベルアップしてしまいます。
 鬼の首を取ったがごとく、TVの向こうの人が沈鬱な表情をしてるのが目に浮かびます。
 そのくらい、噂話というのがいい加減でテキトーなものであるのは、今回よく分かったことの筈です。

 で、そんなことになったら、その日から、福島県産の農作物を受け入れてくれるところはなくなります。
 2011年現在、福島で農業で頑張っていこうと勉学に励んでいる青年たち。
 そんな未来ある若者達のまさにこれから!という時に、完全無欠な風評被害が訪れるようになります。
 浄化作業が完了し、曇り一点無い「大丈夫」な野菜を作れるようになっているのに、です。

 こんなのは悲観的な予測に過ぎません。
 が、可能性の一端程度にはありえる話だと思っています。
 ですから、こんなときだからこそ、強行して出荷するのではなく、万全な態勢を経るべきではないかと、そう考えています。

 これは現場の苦労を知らない人間だからこそ言えることだとは思いますし、実際日銭の問題もあります。
 前者は申し訳ないのですが、経験が無いので分かりようがありません。
 後者についても、具体的な案としては補償を訴えていくしかないと思います。
 強行して出荷準備をしたり、市場に憤りを感じるよりもやっていく事があるのかな、と。
 国は基本何もしてくれていませんが、この辺の問題は放置も出来ない内容なので、騒げば好転する可能性が高いでしょうし。

 とにもかくにも、今日自分が生きる心配から、他人の分の明日明後日まで心配になれる状況になってるわけですよ。
 せめて当事者の方々以外は、感情を落ち着けて、現実的な方策を練っていくべきではないかと思います。
 というか、実際のところ、練られているんだろうとは思っていますが。


 なんか、未来ある若者の為に福島を守ろう!とか綺麗事を語ってる人が「風評被害をなくそう!」って騒いでるのを見かけました。
 それに反論するわけじゃないけど、聞いてぱっと思いついた話を長々と書いてみました。
 私には若者を出汁につかったマスターベーションにしか思えなかったので。
 なんか最近、そういう人をよく見かけます。

 や、私の価値観が捻じ曲がってるだけなんだって思った方が正しいのかも(笑)


 あとは、風評被害ばかりがクローズアップされてて、雇用問題が大事になってないのが不思議。
 当事者からすると、とてつもない大問題なのに。
 若者を思うなら、まずはバイト先作ってあげないと。

 沢山のコンビニや飲食店が閉まってるのを、目の前で見てるわけで。
 てことはそこで働いてた方々の現状も想像つくと思うんですが。
 「家賃払えないで困ってる」って話が耳に入ってないとしたら、ちょっと現実見えてないなぁ。  


2011年04月04日

おめでとう

 今日夕方、兄の長男が誕生したらしい。
 こんな時にこんな話題もあれだけれども、出てきたものは仕方がない。
 離れた所に住んでいるので、いつ顔を見れるかも分からないけど、とりあえずめでたいめでたい。

 自分があたふたしてもどうなるものでもないし、正直仕事の事を考えると頭痛い部分も無きにしも非ず。
 でも、母親なんかは余震の恐怖も、落ち込んでた気持ちも吹っ飛んでる様子。
 こっちはその母親を兄の家にどうやって送り届けるかを考えなきゃいけないけれど。
 それはそれとして、母が前向きになるトリガになったのは事実。
 子供って、そういう力を持ってるんだなぁ。


 ホントは風評問題を福島基準の激ミクロな視点で考えるのではなく、日本全体、或いは東アジア、太平洋諸島基準で考えていかなければいけない問題じゃないかなぁ。
 とかそういう記事を書こうと思っていましたが、まとまりそうもないのでやめときます。
 その程度には動揺してるみたい。

 とりあえず日本人が騒げば騒ぐほど、自分らの首を絞めてるんじゃないかなぁ、と考えていますとだけ書き残しておこう。
 「放射能怖い」って騒いでる人もだけど、「放射能怖いって騒いでるやつ、いい加減にしろ」って騒いでる人も、似たようなもの。
 大事なのは適切な程度に気にして、適切な程度に気にしない事だと思いますよ。
 なんかもうONかOFFだけっていう過剰な意見が多すぎて、勝手に事を大きくしてるようにしか見えないです。
 実際大事ではあるけれど、だったら尚更です。


 さてさて、折角一段落したと思ってたけど、また忙しくなりそう。
 でもそれは良い事でもあるのかな。