2011年04月06日

暇つぶしに徒然と

 満タンだった名刺が。

 暇つぶしに徒然と

 一週間で半分以下になるくらい、人と会いました。
 不思議なもんですね。


 今年に入ってからずっと考えてた仕事のこと。
 そろそろ仕事を変えた方が、もっと沢山の人に貢献できるのではないか。
 それに伴って、自分自身も良い暮らしが出来るようになるんではないか。
 もちろん、大変なこともあるだろうけど、10年後、20年後を考えたとき、どうすべきなのか。
 そんなことを考えてました。

 気持ちが揺れ動いていたせいでしょうか。
 地面が大きく揺れやがりました。
 決断のときって、不思議とそういう抗いようがない外的要因があるようにも思います。
 揺れ動いて固まる、なんて諺はありませんが、自分の中ではそんな感じで受け止めています。

 ま、そんな自分語りは置いておいて。
 洗濯が終わるのをただ待ってるのも暇なので、長々とキーボードを叩いてみようと思います。


 最近、10年後、20年後を考えなきゃいけないなぁ、って思っていることがあります。
 沢山の対象がありますけど、目に付くのは第一次産業、特に農業。
 風評被害云々が語られ、安全なところにいる芸能人が「福島の食べ物は旨い! 安全だ!」とか無責任に火に油を注いでいたりするアレです。

 かくいう自分も、ニュースでこの言葉が流れ始めたときは、いや大丈夫だろ食えよって思ってました。
 今でも、恐らくは大丈夫なんじゃないかなぁ、とは思っているので、自分は普通に食べてます。
 まあでも、自分に子供がいたら、子供には食べさせないかもなぁ。
 或いは子供を作る予定があっても食べないかもしれない。
 だって、何が起きるか分からないから。

 自分の体の事は自分が責任を持てばいいだけの話。
 子供だったら、選択肢があるなら別なものを食べさせてあげたいと思うのが、常識外れとは思ってないです。
 子供どころか嫁も、嫁になりそうな人もいないんですけど。

 閑話休題。

 何が起きるか分からないっていうのは、結局のところ、ホントに大丈夫なの?ってのが確証を持てるデータが集まっていないこと。
 報道なんてどうでもいいけど、自分自身で集められるだけ集めても、駄目って結論が出ないと同時に、大丈夫って結論も出ないです。
 (この記事を書くにあたって、テキトーすぎるのもいかがなものかと、少し探したり聞いたりしてみた)

 ちょっと考えれば当たり前の事なんですけどね。
 だって震災が起きてまだ1ヶ月も経ってないです。
 現場は依然膠着状態だし、この先どう転がるなんて分からない状況です。
 実際のところ、農作物よりも、そっちの現場のが気になってる人も多いと思うし。
 そっちこそ、気にしても仕方ないのにね。

 いずれにせよ、そんな状況なわけです。
 となると「駄目だよ!」って言えないのと同じくらい、「大丈夫だよ!」って言えないわけです。
 だって、いつもと違う基準での「大丈夫」が必要になるわけで。
 今すぐにそれを用意しなさいって言ったところで、無理があるに決まっています。
 じゃあ、その状況で出荷して、食べて頂いてどうなるか。

 明日明後日、或いは1、2年後はいいかもしれません。
 食べてもらえるアテがあるなら、今年だって種を撒けるかもしれません。

 そんな感じでお茶を濁した10年後、とある地方で甲状腺ガンの患者さんがちょっとだけ増えました。
 統計上の偏り程度の数字で、外的要因なんてありません。
 ですが。

「あの地方、震災直後から福島県の野菜を食べてたらしいぜ」

 そんな噂が流れたとします。
 真偽は別として、懸念していた結果が悪い方向に出た現実の例として取り上げられてしまいます。
 もちろん、こんなのはデマに過ぎません。
 デマに過ぎないのですが、やっぱり通常以上に万全なデータを公開し、否定する必要があります。

 ところが、10年前にあたる今現在、その万全なデータは用意できていませんでした。
 デマを完全否定するのにはデータが乏しく、そのデマがデマから真実にレベルアップしてしまいます。
 鬼の首を取ったがごとく、TVの向こうの人が沈鬱な表情をしてるのが目に浮かびます。
 そのくらい、噂話というのがいい加減でテキトーなものであるのは、今回よく分かったことの筈です。

 で、そんなことになったら、その日から、福島県産の農作物を受け入れてくれるところはなくなります。
 2011年現在、福島で農業で頑張っていこうと勉学に励んでいる青年たち。
 そんな未来ある若者達のまさにこれから!という時に、完全無欠な風評被害が訪れるようになります。
 浄化作業が完了し、曇り一点無い「大丈夫」な野菜を作れるようになっているのに、です。

 こんなのは悲観的な予測に過ぎません。
 が、可能性の一端程度にはありえる話だと思っています。
 ですから、こんなときだからこそ、強行して出荷するのではなく、万全な態勢を経るべきではないかと、そう考えています。

 これは現場の苦労を知らない人間だからこそ言えることだとは思いますし、実際日銭の問題もあります。
 前者は申し訳ないのですが、経験が無いので分かりようがありません。
 後者についても、具体的な案としては補償を訴えていくしかないと思います。
 強行して出荷準備をしたり、市場に憤りを感じるよりもやっていく事があるのかな、と。
 国は基本何もしてくれていませんが、この辺の問題は放置も出来ない内容なので、騒げば好転する可能性が高いでしょうし。

 とにもかくにも、今日自分が生きる心配から、他人の分の明日明後日まで心配になれる状況になってるわけですよ。
 せめて当事者の方々以外は、感情を落ち着けて、現実的な方策を練っていくべきではないかと思います。
 というか、実際のところ、練られているんだろうとは思っていますが。


 なんか、未来ある若者の為に福島を守ろう!とか綺麗事を語ってる人が「風評被害をなくそう!」って騒いでるのを見かけました。
 それに反論するわけじゃないけど、聞いてぱっと思いついた話を長々と書いてみました。
 私には若者を出汁につかったマスターベーションにしか思えなかったので。
 なんか最近、そういう人をよく見かけます。

 や、私の価値観が捻じ曲がってるだけなんだって思った方が正しいのかも(笑)


 あとは、風評被害ばかりがクローズアップされてて、雇用問題が大事になってないのが不思議。
 当事者からすると、とてつもない大問題なのに。
 若者を思うなら、まずはバイト先作ってあげないと。

 沢山のコンビニや飲食店が閉まってるのを、目の前で見てるわけで。
 てことはそこで働いてた方々の現状も想像つくと思うんですが。
 「家賃払えないで困ってる」って話が耳に入ってないとしたら、ちょっと現実見えてないなぁ。


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