2009年02月12日

「星の大地」の感想

 昨夜は寝付けなかったので、買ってから長らく放置していたものを読んでみました。
 15年以上前のラノベ?で、著・冴木忍さんで「星の大地」というものです。
 知る人ぞ知る、って存在かもしれませんが、評価自体は低くない作品です。

 星の大地 (1)
 星の大地 (2)
 星の大地 (3)

 ちょっと突っ込んだ粗筋を紹介しますと、導入の舞台は如何にもなファンタジー世界。
 主人公は王女の侍女で、王女が自害し、そこから王家の秘術で蘇生するところから物語は始まります。
 蘇生された王女は以前とは別人のような粗野な振る舞いで、周囲は困惑するばかり。
 記憶などは殆ど残っているものの、自害の理由だけが思い出せず、主人公もそれが気になります。
 二人は城を抜け出し、世間知らずを地で行く旅をするのでした。
 旅の最中で様々な出会いや出来事を経て、世界には大変な『科学的に実証された』危機が迫っている事が発覚。
 来るべき危機を未然に防ぐため、主人公たちは衝突を繰り返す大陸に存在する二つの国家を動かそうとします。
 その切り札として、『王家に伝わる秘宝』を手にしようとしますが……。

 粗筋はこんな感じ。
 さーっと読んでみて、ちょっと違うかもしれませんが、雰囲気はセカイ系かな、というのが第一印象。
 とはいえ突拍子な印象はなく、人間の心理的な部分は結構突っ込んで描写されていて、悲劇というか、絶望的な幕切れでも納得はいきました。
 ファンタジーな世界観で、それは終始変わらないのですが、途中からSFチックな観念が登場し、そこから急展開。
 それでも超展開とは思えないのは、登場人物たちと同じように、私も人間だからかもしれません。

 悪意を持って行動している者がいないのに、全てが真逆に作用し、絶望へと至る経緯はお見事。
 鬱展開というか、終末的な物語が好きな方にはオススメできる作品かと思います。
 全3冊で分量的には少ないのですが、わりと読ませる内容です。

 惜しむらくは古い作品の為、新品での購入は難しいこと。
 古本でも気にならない、という方であれば、入手自体は容易です。
 ちなみに、私はAmazonのマーケットプライスで購入しました。



~拍手レス~

>そういうときはね、ネギをケツに・・・アッー!すればいいと思います。
それって本当に効くんでしょうか。 私は快方に向かっていて試せないのが残念です。 ここは是非、一度お試しの上、ご感想を!


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